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ALC外壁のALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の頭文字を取った呼称で、珪石やセメント、生石灰などを主原料として「軽量気泡コンクリート」の事です。
ALCの主なメリットは多孔質で気泡を多く含んでいるので断熱性が非常に高く軽量で無機質材料を原料としているので耐火性が高い。
ALCのデメリットはプレートの横幅が約600mmで、高さが約3000mm位のプレートの組み合わせ部分をシールで埋めて止水しているだけなので、シーリング部分の経年劣化は即雨漏りなどのトラブルに繋がる場合があります。又、ALC外壁はサイディングと違い透湿性防水シートを施工していない場合がほとんどなので、非常に雨漏りの多い外壁材になっています。
パワーボードの場合横幅が約1800mmで、高さが約600位のプレートの組み合わせで建築されている為、ALC以上に継ぎ目が多く、サイディング外壁に比べると2.5~3倍位のシーリングの数量になります。
オレンジ色のテープを貼っているのがALC外壁で、オレンジのテープ箇所がシールの改修場所です。
レンガ色をした建物がパワーボード外壁でシーリング改修後です。白色部分が改修した部分でボードの組み合わせ部分がどれほど多いか分かると思います。
下の写真はパワーボード目地からの雨漏りの写真です。
ボードの繋ぎ目の目地シーリングが切れています。見た目ではほとんど分かりづらいですが、拡大してみると内部まで貫通していました。ALCもパワーボード外壁もこのようなつなぎ目の目地だらけなので、外壁塗装にはシーリングの改修も必須になります。
下の写真は散水調査で雨漏り個所の特定する作業です。
当初外壁は想定していませんでしたが、ベランダ等の調査では全く反応がありませんでしたが、外壁に散水するとすぐにベランダ上裏から水が出てきました。
点検口から内部を覗くと木部の腐朽が進んでいて、かなり以前から雨漏りが進行していたのが見て取れます。
このような事からALCやパワーボード目地や窓廻りの経年劣化したシーリングの改修は、大変重要な工程になります。
下の写真はALC外壁の雨漏り散水調査をしている写真です。
縦の目地に沿って水が出ているのが分かると思います。
サイディング外壁の場合、点検口から見ても構造用合板や透湿性防水シートなどの2次防水がない為、雨漏りするとこのように簡単に見て取れますが、逆に言えば2次防水がない為、シールが切れると簡単に室内に雨水が入り込む構造になっています。
下の写真はALC外壁の内側から撮影した写真です。
内側の目地にはシーリングが施工されていないのが分かります。
ボードの継ぎ目の止水シーリングは外部側しか施工されていない為、外部のシーリングは重要なのが分かります。
下の写真は縦目地と横目地のシーリング割れが内部まで貫通して雨漏りしていたALC外壁の写真です。
下の写真はALC外壁の撤去した窓廻りのシーリング材です。
築後10年で雨漏りしたので塗装工事の時にシリング改修し、再度早期に雨漏りしたのでシーリングの改修をしたが雨漏りしたので、悠シールに依頼がありシーリングの改修をした窓廻りの撤去したシーリング材です。
何が言いたいのかというと、あずき色をしているのが新築時のシーリング材で約10mmあり2度の改修時のシーリングは色付け程度に、現況の上から施工する増し打ちで仕上げているので2mm程度しか厚みが付いていません。
これでは改修した意味がほとんどない為、雨漏りしている建物は早期に雨漏りする可能性が高いです。
ALCは外壁と窓がほぼ面一の為、増し打ちで仕上げた場合色付け程度でしか仕上げる事が出来ず、特に下の写真のように剥離している上から改修してもその部分は早期に剥離する為、ALCの窓廻りは既存シールを撤去の上充填し直す打ち替え工法で仕上げる事が望ましいです。
下の写真はALCの目地シーリング未改修の写真です。
シールが切れているにも関わらず塗装のみ施工されています。
実はこのような施工はよく見かけることがあり、塗装店の営業マンは、この塗料は最高級塗料なので20年以上の耐候性がありますと塗料の説明だけで、最も大事なシーリングの説明ははとんどしないか、そもそも知識が無い営業マンもいる位です。
又、良心的な低価格での施工を謳っている塗装店は要注意です。何故ならALCやパワーボードのシール工事をキッチリするには、少なくとも原価で20万円以上はかかる為、相見積もりで価格競争で低価格で提案するような塗装店には気を付けて下さい。
又、塗装職人などが見よう見まねで安価に施工する塗装店もありますが、そのような施工もシール内に空気が入ったりなど、後々不具合が出る場合がある為要注意です。
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